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地球歴20231121後悔日誌;未来 湊かなえ


「こんにちは、章子。わたしは20年後のあなたです」で始まる章子(あきこ)の手紙風の私小説

簡単に言うととても後味が悪いと僕は思った。

読み始めたら途中ではやめられない。本当は「そこでやめて」って言いたい。読むんじゃなかった。

「いじめ」とか「児童虐待」「自殺」とか「毒親」とかシリアスなテーマがてんこもり。ちょっと涙なしでは読めないなぁ。世間の一般の人は、「本当はこんなもんじゃないんだ」と言われるかもしれないけど、「ひどい」…読まなければよかったかも。「湊かなえ」の作品はこれが初めてだけど好きか嫌いかを問われると嫌いだ。著者の他の作品を読めないなぁ。実はこれ以前に「今野聡」の「反撃」、「原田ひ香」とか結構しんどい作品を読んできたけど、皆とりあえず最後はハッピーエンドっぽい。というか最後は明るい未来や希望をみせてくれる。いくつかのエピソードのどこをとってもモヤモヤした気分にさせる。それも文学なんだけど…どの子供の境遇も最悪から始まる。浮かび上がろうとしてもまたすぐに沈んでいく。そこがこれ以上の作品を読まないと思ったところかもしれない。

あと少ししか生きないだろう自分は、こういった世界は知らなくてもいいだろう…多分。