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思い出した!イギリスの正月。

僕は50の時に脳出血で倒れました。

それ以来ですが、30代中半から40代中半の記憶が断片的なのです。いわゆる高次脳機能障害ってやつだと思います。

幸いなことに、忘れてしまいたいような嫌な記憶もないのですが。時々何かの拍子で「あぁ…そうだ、そうだ!あれは嫌だった」とか思いだすことがあるのですが、それでも断片的です。時系列が整っていないというか無茶苦茶なので原因と結果がうまく結びつきません。

30年前の話なので、それを思い出してどうなるんだってところはあるのですが。

そうです…あれは30代初めの頃、イギリスのリヴァプールに居ました。ナゼ?それが思い出せないのですが…おそらく抗生剤を含んだ貼付剤の中に蚊もしくは蠅が混入していたという報告を受けて、大阪大正区のとある病院薬剤長(病院名は覚えているのですが伏せておきますね)から連絡をいただき、たまたま本社の学術担当者が動けないということもあって、代わりに大阪出身の自分が勝手知ったるということで出張したのです。

理由は、当時非常に薬価の安い製品だったはずですから、そんなに大きな問題にはならないはずなのですが、何故呼び出されたか?考えるに当時の担当者が訪問をおこったっていたことに薬剤長は非常にご立腹だったようです。そんなこんなで記憶は一足飛びにイギリスのロンドンに飛ぶわけですが、たぶんクレームの現地調査のためだったのでしょう?かなり長期の出張だったようで古いパスポートを見る限りでは2か月近くいたようです。リヴァプールにある工場は製薬会社の物とは思えないほど汚い工場で、これじゃぁ虫が入るのは当然かと報告書をまとめロンドンの本部へ、向こうからすれば日本支社からクレームを持ってきた厄介なお客様ということで連日とまではいかないけれど適当な…日本では考えられないほど適当なオモテナシ(扱い)を受けてたような気がします?

日本に帰ってもすることもなく年末だったということでイギリスで年を越しました。

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花火

イギリスでは12月31日は休日ではありません。…がほとんどの人は仕事を休んでいます。企業は毎年この時期は1〜2週間の長期休暇をとるのが一般的で‟クリスマス休暇”ってやつですね?もっと言えば工場長などの幹部連中は、11月末あたりからお休みです。ボーナスの査定があるので10日前後に一度出社してすぐにまたクリスマス休暇に入るわけです。そんなこともあってかなり適当な扱いだったと思います。それはそれで自由にできて、ありがたかったのですが。

相当昔なので今はどうかわかりませんが、1月1日の午前0時になると、イギリスの多くの町や都市では花火が上がるそうです。中でも最も大きいのはロンドンで打ち上げられる花火です。ロンドンでは多くの人が花火を見るためにテムズ川の堤防に集まります。ビッグベンは午前0時に12回のチャイムが鳴り、同時に花火が打ち上げられます。この日に‟Auld Lang Syne”を歌うのが一般的で、日本でも「蛍の光」としてよく知られている歌です。1月1日は祝日になります。店や企業は休業であることを意味し、イギリスの1年間で最も静かな日でもあります。午前中外に出ても車はほとんど走っておらず、人もいません。多くのイギリス人は前日の31日に大量のお酒を飲む習慣があるため、翌日の元旦は家で遅くまで寝ていることが多いのです(笑)。

おもいだしたわりにはつまらないはなしですね