子供の頃は家のお風呂が薪でした。
石炭と薪で炊いてたんだけど、あれって大変なんだ。
まず湯加減ってのが適当なところってのがわからない。
当然ですが放っておいたら沸騰するのでむちゃ熱くて入浴には適さない。当然ですが適当なところで釜の焚き口のところまで石炭を引いてやらなくてはならない。その辺は毎日やってるとコツがわかってくるんだけど。
それ以前に当時は近所に薪屋さんなんておしゃれなお店があるはずもなく廃材を調達しなくてはならない。いまでこそ適当なサイズの薪が売られているようだけれどね。今は着火用のガスバーナーまである。
なぜか(50年以上昔の話ですが)都会に住んでいたもんだから、簡単に木切れが調達できない。
ラッキーなことに昔は冷蔵庫やテレビは木で組んだ箱に梱包されていたのでそれをあの有名な町の電気屋さんにもらいにいく。リヤカーを引いてもらいにいくんだよ。今考えると結構恥ずかしかったりした。
昭和40年前半の話だからテレビとか冷蔵庫がバンバン売れる時代、空の梱包材が放っておけば電気屋の裏の敷地が山のようになるので取りに行くのを有り難がって分けてくれた。
それを家の庭(当時はどんな家にも、少々貧乏暮らしでもけっこう広めの庭があった)で鉄パイプと斧の先端を溶接したむちゃくちゃ重たい鉄斧で30cmぐらいづつに切るというより、分解してくべる(漢字変換しない)まずその木切れに新聞紙で火をつけ種火を作る。
電気製品の梱包用の木箱は適度に乾燥されていて結構燃えやすくて重宝するわけだけれど、それでもなれないとすぐには火が着かない。風呂の釜に木や細く割いた新聞紙を詰めすぎると空気の循環が悪くって全然火がつかないでくすぼってしまうし、でもってある程度の火力にならないと今度は石炭に火が着かない。慣れなんだけどね。もう一度言うと慣れなんだよ!これは2小学生にでも出きることです。
そんな苦労して炊いたんだけど雨が続く梅雨時期になると木も石炭も湿って風呂がわかない。そんな時は近所の銭湯にいくわけなんだけどそこが月のうち何度かは休みになる。これって😞⤵️⤵️
そういった時にしかいかない銭湯だったから腰に手を当てて飲んだフルーツジュースの思い出なんかあまりないし、番台に同級生のかわいい女の子がいたというような記憶もない。
銭湯の記憶は15年ほど前になるけど江戸川に住んでいたとき背中に綺麗な絵を描いたおじさんが我が物顔にはいっていた記憶…それはまた今度の話!